「継手の選び方がわからない」
「メーカーによって似たような種類があってわかりづらい」
このような疑問を解決します。
継手は、接続方法によって以下の6種類にわけられます。
- メカニカルグリップ継手
- メタルガスケット継手
- ワンタッチ継手
- ねじ込み継手
- 溶接継手
- クランプ継手
使用する流体や配管の種類によって用途がちがうので、継手を選定するときは注意が必要です。
そこで本記事では、継手の接続方法とその使い分けを解説します。
正しい接続方法を知って、使用条件に応じて適切な継手を選定できるようになりましょう!
メカニカルグリップ継手
メカニカルグリップ継手は、継手ボディ・ナット・フロントフェルール・バックフェルールの4点で構成されます。
ナットを締めることで2つのフェルールが押し込まれて、継手ボディとチューブの間でシールポイントを形成します。
メカニカルグリップ継手は、Swagelokのチューブ継手、フジキンのFINELOK・PURE、イハラサイエンスのBI-LOKが有名です。
メーカーごとに寸法が異なるため、ボディ・ナット・フロントフェルール・バックフェルールはすべて同一メーカーの部品を使う必要があります。
メタルガスケット継手
メタルガスケット継手は、ボディ・ナット・グランド・ガスケットなどから構成されます。
ナットを締め込むことで、ボディとグランドの先端(「ビード」と呼ぶ)がガスケットに食い込んでシールします。
メタルガスケット継手は、SwagelokのVCR継手、フジキンのUJR継手・UPG継手、イハラサイエンスのVTF継手が有名です。
メカニカルグリップ継手と同様に、ボディ・ナット・グランド・ガスケットはすべて同一メーカー、同一シリーズの部品を使う必要があります。
メタルガスケット継手は、ガス配管を接続する際の継手として、用いられることが多いです。
ワンタッチ継手
ワンタッチ継手は、名前のとおりワンタッチで接続ができる継手です。
継手の口元にあるリングを抑えながらチューブを差し込むだけで、カンタンに接続できます。
ワンタッチ継手は、SMCやPISCOなどのメーカーが有名です。
基本的に樹脂チューブの接続用で、金属パイプには使いません。
ねじ込み継手
ねじ込み継手は、継手自体におねじ、またはめねじが切られたものです。
配管側にもねじが切られており、継手をねじ込むことで接続します。
ねじ込み継手を施工する際は、おねじ部分にシールテープ、または液状シール剤を塗布して気密性を高めます。
溶接継手
溶接継手は、配管と継手の端面を溶接してつなぐ接続方法です。
溶接方法によって、挿し込み溶接や突き合わせ溶接などの種類があります。
クランプ継手
クランプ継手は、端がフランジ形状(刀のつばのような形状)になった配管同士をつなぎ合わせる接続方法です。
配管の間にセンターリングと呼ばれるOリングをはさんでシールし、クランプ継手で固定します。
言葉で説明するよりも、図を見た方がわかりやすいかもしれません。
クランプ継手は、施工時に工具が必要ないため、メンテナンス性が良いのがメリットです。
接続方法を理解して正しい継手を選定しよう!
以上、継手の接続方法6種類を解説しました。
継手はメーカーによって寸法が微妙に異なるので、選定するときは注意が必要です。
今回紹介した「継手の接続方法」を理解して、ぜひ適切な継手を選定できるようになってください!
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