「機械設計をやってるけど、毎日忙しいくて大変…。」
「どうやったら仕事が楽しいと思えるかな」
「周りも大変そうだけど、みんなどこにやりがいを感じてるのか気になる…!」
このような疑問や悩みを解決します。
こんにちは。機械設計エンジニアのはくです。
2019年に機械系の大学院を卒業し、現在は製造装置メーカーで機械設計士として働いています。
今回は、「僕が機械設計をやっていて楽しいと感じる瞬間」を紹介します。
機械設計はよく、大変だけどやりがいのある仕事だと言われるけど、楽しいと感じる瞬間は人それぞれです。
僕自身も、元々「車が好き」とか「ロボットが好き」という理由で機械設計を始めたわけではないので、新人の頃は仕事楽しくないなと毎日思っていました。
そんな中でも、最近は自分なりに楽しみを見つけて、少しずつ頑張れるようにもなってきています。
この記事を読んで、僕と同じように仕事で悩んでいる機械エンジニアの方々が、少しでも楽しく働けるようになってもらえれば嬉しいです。
僕が機械設計をやっていて楽しいと感じる瞬間
僕が機械設計をやっていて楽しいと感じる瞬間は5つです。
個人的に楽しいと思っていることなので、共感してもらえれば嬉しいですが、「そういう人もいるんだ」的な感じで読んでみてください。
図面を描いているとき
1つ目は、図面を描いているときです。
機械設計の花形は「設計」ですが、個人的には設計しているときよりも、図面を描いているときの方が楽しいです。
理由は何も考えず無心で作業できることと、図面を正確に描けたときの達成感。
何か部品を設計するときは、機能はもちろん、部品の強度やコスト、組み立てやすさなど、考慮しなければいけないことが多いです。
もちろん、いろいろ考えながら設計するのが楽しいという人もいますが、個人的にはあまり楽しいと思いません。
どちらかと言うと、苦手な作業です。
見やすい図面や資料を作るのが好きなので、設計が終わって図面を描いているときに僕は楽しいと感じます。
1人で作業をしているとき
2つ目は、1人で作業をしているときです。
機械設計では、設計をして部品が納品されたら、実際に自分で組み立てて実験や評価をします。
大体は2人以上で作業することが多いですが、中には1人で地道にやるような実験もあります。
僕自身が人見知りということもあり、大人数でワイワイするのが苦手なので、1人で黙々と実験をやっている時間は結構好きだったりします。
最近だと、ヒーターの耐久性を評価するために、ひたすら手動でON/OFFを繰り返すという実験をやってました。
作業自体は面白くないですが、実験室で1人で作業してるので、ある意味楽な仕事です。
作業の合間にたまっている仕事も終わらせることができたので、業務が進んで達成感がある1日でした。
深夜まで残業しているとき
3つ目は、深夜まで残業しているときです。
別の記事でも書いていますが、機械設計は残業が多い仕事です。
残業自体はもちろん大変なんですが、深夜まで働いていると、たまにテンションがハイになって楽しくなってきます。
体感としては、定時間内よりも残業の方が集中できる感じ。
残業代も稼げるし、仕事もサクサク進むし一石二鳥です。
ただし、残業が多い日が続くと、精神的にも肉体的にも辛くなります。
僕もなるべく残業が減らせるように工夫したりしているので、「残業を減らしたい」と思っている方は下記記事を読んでみてください。
1つの設計が終わったとき
4つ目は、自分の担当していた設計業務が終わったときです。
設計の仕事は大変な分、やり遂げたときの達成感は大きいと思います。
「自分で設計したモノが世の中に出ていく」みたいな大げさな話ではないですが、やっぱり自分で設計したモノが使われるのは嬉しいです。
僕自身はまだ経験も浅いので、自分の設計した製品がお客さんに使われたという経験はないですが、社内評価で使われたことはあります。
たとえ社内の人間であっても、自分の設計が採用されるのは素直に嬉しいです。
よく言われることですが、こういう経験が機械設計のやりがいの1つかなと思います。
新しい業務が始まるとき
5つ目は、1つの設計が終わって、新しい業務が始まるときです。
楽しいというよりは、どちらかと言うとワクワクする感じ。
学生時代の、新学期が始まるときのワクワク感に近いかなと思います。
新しい業務が割り当てられると、まずは新製品について調べたり、スケジュールを組んだりするところから始まります。
納期に追われてない分、精神的にも余裕を持って働けるので1番楽しいときですね。
機械設計の仕事で大変なこと
楽しいことがあれば、当然大変なこともあります。
むしろ、機械設計の仕事は大変ことの方が多いです。
勉強することが多い
まずはなんと言っても、勉強することが多いこと。
大学で習った知識よりも、実際に経験しながら覚えることの方が圧倒的に多いので、勉強が大変です。
たとえば、簡単な部品を1つ設計する場合でも、材料は何を使うか、耐熱性や強度は大丈夫か、コストダウンできないか、など様々なことを考慮しなければいけません。
経験豊富な設計士なら、頭の中でコレと設計のイメージがつきますが、僕のような若手の場合はそうはいきません。
いちいちネットや本で調べたり、先輩に聞いたりしながら設計しなければいけないので大変です。
業務量が多い
2つ目は、業務量が多いこと。
機械設計エンジニアの仕事は、設計以外にも、仕様書の作成、お客さんとの打ち合わせ、部材の手配、装置のメンテナンス、スケジュール調整など多岐にわたります。
必然的に残業も多くなるので、忙しい日が続くとかなり辛いです。
僕も最近はようやく仕事に慣れてきましたが、新人の頃は毎日辞めたいと思っていました。(今でもたまに思いますが。。)
忙しい中でも業務を上手く調整していくのが、機械設計を続けていく秘訣かなと思います。
納期に追われる
3つ目は、納期が厳しいこと。
設計業務には必ず「納期」がありますが、ほとんどの場合は厳しめに設定されます。
そのため、常に納期に追われている状況。
他の業務が重なると、かなり大変です。
新人の頃は1つの設計をじっくりやるといった感じでしたが、経験が増えてくると複数の業務を担当するようになります。
マルチタスクになると切り替えるのが大変です。
別の業務と混乱して凡ミスが増えたり、仕事の効率が悪くなったりすることも。。。
ダメ出しされる
4つ目は、ダメ出しされることです。
機械設計では、設計が進んでくると、「デザインレビュー」といって上司に設計内容を報告する工程があります。
デザインレビューの目的は、設計に問題がないか、強度は十分か、コストダウンできないかといった内容を再確認することです。
若手の頃は、このデザインレビューでほぼ100%ダメ出しをされます。
もちろん、上司の方が経験があるのでしょうがないことなのですが、ダメ出しばかりされると精神的に辛いです。
特にプライドが高かったり、怒られ慣れてない人だと、きついかもしれません。
やりがいは人それぞれ。自分なりに楽しもう
以上、機械設計をやっていて楽しいと感じること・大変だと感じることを紹介しました。
僕の経験談をもとに話しているので、記事を読んでいる皆さんに当てはまるかどうかはわかりません。
職場環境や自分自身の性格、経験年数によって、感じ方も変わってきます。
機械設計のやりがいは人それぞれ。自分なりに楽しいと思って仕事をできるのが1番かなと思います。
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