「社会人1年目だけど、仕事を辞めようか迷っている」
「辞めたいけど、次の仕事も見つかっていないし踏ん切りがつかない」
「さっさと辞めて転職するべき、それとももう少し続けるべき?」
「石の上にも三年って言うけど、三年続ければ楽になるの?」
このような疑問や悩みを解決します。
こんにちは。機械設計エンジニアのはくです。
2019年に機械系の大学院を卒業し、現在は機械設計士として働いています。
本記事では、社会人3年目である僕の体験談として、「石の上にも三年仕事をしてみて思うこと」を紹介します。
僕自身、社会人2年目の時に今の会社を辞めようとしましたが、直前で思いとどまり、3年目の現在も仕事を続けています。
今回は、そんな当時の僕のように「今の仕事を続けるか辞めるか悩んでいる」という方に向けて、僕の経験談をお話しします。
仕事で悩んでいる若手社会人の方の役に少しでも立てればうれしいです。
僕の経歴を少しだけ紹介
本題に入る前に、僕の経歴を少しだけ紹介させてください。
- 学歴:大学院修士卒
- 年齢:社会人3年目26歳(※2021年7月現在)
- 勤務先:製造装置メーカー
- 職種:機械設計
僕は2019年に機械系の大学院を卒業し、製造装置メーカーで機械設計エンジニアとして働いています。
この記事を書いている現在は、社会人3年目。
機械設計エンジニアなので、普段の仕事では機械の設計や組立、実験などをやっています。
機械設計の具体的な仕事内容は、別の記事で紹介していますので、興味がある方は読んでみてください。
冒頭でも少し書きましたが、僕は社会人2年目の6月に、今の会社を辞めようとした経験があります。
辞めたいと思った理由は、仕事が合わなかったのが7割、人が合わなかったのが3割といった感じ。
機械設計の仕事って、思っていたよりもずっと勉強することが多く、仕事でわからないことが多すぎて向いてないなと思ったのが1番の理由です。
本気で辞めようとしていたので、課長面談、部長面談と進んで、辞める意思を上司に伝えたのですが、直前のところで思いとどまりました。
理由は、次の仕事が決まっていなかったこと。
上司に伝えるまでは「辞めてもなんとかなるだろう」と気楽に考えていましたが、いざ面談して仕事を辞めることが現実味を帯びてくると、急に不安になりました。
当時の僕は何のスキルもなかったし、やりたいことが何もなかったからです。
そこで上司に相談し、「仕事を続けたい」という意思を伝えました。
1年経った今ふりかえってみて、この時の決断が正しかったのかはわかりませんが、少なくともこの経験から学んだことがあります。
この記事では、そんな当時の僕のように「辞めたいけど、辞めるべきかどうか迷っている」という人に向けて、「仕事を3年続けてみて何が変わったか」をお伝えできればと思います。
仕事で悩んでいる方の参考に少しでもなればうれしいです。
石の上にも三年間仕事を続けてみて変わったこと
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
「三年続けたら何か変わるの?(仕事は楽になるの?)」という話ですが、僕が今の仕事を3年続けて変わったのは、以下の3つです。
- 会社に行くのが少しだけイヤじゃなくなった
- 少しだけ知識と経験が身についた
- 仕事でミスしても焦らなくなった
会社に行くのが少しだけイヤじゃなくなった
まず1つ目は、職場環境が変わって会社に行くのが少し楽になったことです。
具体的に言うと、グループを移動して、今までとは別の上司や先輩のもとで働くことになりました。
前のグループには上司や先輩で苦手な方が何人かいたので、グループが変わったのはかなり大きかったです。
新しいグループでは、先輩方もやさしい人が多いので、僕の性格には合っているかなと感じています。
グループが変わる前は、毎日会社に行くのが苦痛に感じていましたが、グループを移動して関わる人が変わると、少しだけ会社に行くのがイヤじゃなくなりました。
「会社を辞めたいけど、今の仕事は好き」「上司が合わないから辞めたい」という人は、部署やグループを変えるのも1つの手かなと思います。
例えるなら、好きな子がいると学校に行くのが楽しくなる感じ。
職場に気の合う人がいると、仕事が辛くても前より少しだけ頑張れます。
少しだけ知識と経験が身についた
2つ目は、少しだけ知識と経験が身についたこと。
1〜2年目の頃は、何をするにしてもわからないことだらけでしたが、最近ようやく「ちょっと成長できたかな」と感じています。
辞めずに続けたことで、少しずつですがスキルアップできています。
さきほども言いましたが、僕が仕事を辞めようと思った1番の理由は、「機械設計の仕事が向いてない」と感じたことです。
わからないことが多すぎて、何をするにしても先輩に聞かないと仕事が進まなかったので、「仕事をしている感」が感じられませんでした。
達成感がないのに忙しい状況が続くと、精神的にも肉体的にも結構ツラいです。
いっぱい残業しているけど、成果が何もない状態。
わからないことが多いし、設計も楽しくないし、機械設計は向いてないなと感じました。
そこで、仕事を続けると決めてからは、自主的に機械設計の勉強をはじめました。
このブログを始めたのも、その勉強の一環です。
まだまだわからないことは沢山ありますが、勉強をすることで、前より少しだけわかることが増えたなと感じています。
周りの先輩もよく教えてくれる人が多いので、1〜2年目の頃に比べると成長できています。
もちろん、長く続けていれば、経験が増えて仕事が楽になるとは必ずしも言えません。
ただ、少なくとも経験を積むことで知識は増えるはずです。
仕事以外にも自主的に勉強すれば、成長スピードは上がります。
「仕事が楽しくない」「向いてない」と感じている方は、「もう少しだけ勉強してから判断してみてもいいのでは?」というのが僕の経験から言えるアドバイスです。
仕事でミスしても焦らなくなった
3つ目は、仕事でミスしても焦らなくなったこと。
会社の中ではまだまだ新人の部類に入る僕ですが、それでもたくさん失敗を経験することで、少しだけ自信と経験がつきました。
「失敗することよりも、失敗した後が大事」ということはよく言われますが、実際そのとおりだと思います。
もちろん、失敗しないに超したことはないのですが、どんなに注意していてもミスすることはあるからです。
僕の会社でも、ミスしたことよりも「どうやってミスを取り戻すか」「失敗しないように次はどうするか」を聞かれます。
自分のミスを自分で取り戻せるようになれば、落ち着いて仕事ができるようになります。
最近では、ミスしても「しょうがないから次気をつけよう」と切り替えるようにしています。
三年以内に仕事を辞めるとどうなるか
3年間同じ仕事を続けている僕ですが、では3年以内に仕事をやめるとどうなるのでしょうか。
僕自身は経験がないので、ここでは僕が周りの先輩に言われた話を紹介します。
ほとんどの企業の中途採用では、「募集職種において3年以上の実務経験があること」を条件としています。
したがって、3年以内に仕事をやめて転職する場合は、第二新卒として就職活動をすることになります。
大学を卒業後、一度就職をしたが数年の内に離職し、転職活動をする若手求職者のこと。
一般的には卒業後約3年以内を指すが、採用基準は企業によって異なる。
第二新卒では、勤続年数が短いほど転職先の待遇が下がるケースが多いそうです。
理由は、短期間で辞める人は、「次の会社もまたすぐに辞めるだろう」と思われるから。
たとえば、新卒1年目で会社を辞めると、転職先ではほぼ確実に年収は下がります。
もちろん、退職理由によってはそうじゃないケースもあり、たとえば病気やケガなどやむを得ない事情で辞めた方には、上記は当てはまりません。
転職で年収を上げたいなら、前の会社で何か成果を出していたり、転職先の会社にアピールできるスキルがないと厳しいです。
「給料は低くてもいいから、ストレスが少ない仕事がいい」「好きなことを仕事にしたい」という人なら、3年以内の転職もアリかなと思います。
仕事を続けるか辞めるか、結局どっちがいい?
ここまでの内容を踏まえて、「石の上にも三年は仕事を続けなきゃ」or「さっさと辞めて転職した方がいい」という意見に対する僕の見解をお話します。
僕の結論は、ずばり「やりたいことが決まっていればいつ辞めてもOK」です。
さきほど言ったように、3年以内の転職はほぼ確実に年収が下がります。
したがって、「年収は下がってもいいから、やりたいことをしたい」という方なら、仕事を辞めて好きなことをすればOKです。
それ以外の、「今の仕事が楽しくないから辞めたい」「上司が合わないから辞めたい」という人は、とりあえず続けるのがいいかなと思います。
仕事が楽しくないなら、勉強してスキルアップすることで楽になる場合もありますし、上司がイヤなら部署異動をする方法もあります。
もちろん、「残業が多すぎて体をこわした」「上司が合わなくてうつ病になりそう」という方は今すぐ辞めるべきですが、この記事を読んでいるのは「仕事続けるか迷っている」という方だと思います。
「今の仕事を続けるべきか、さっさと辞めて次の仕事を探すべきか」悩んでいる方は、ぜひ上記を参考に考えてみてください。
3年以内で仕事を辞めたくなった時の対処法
さいごに、仕事を辞めたくなった時の対処法として、僕が実践したことを紹介します。
僕が実践した方法は、以下の5つです。
- 上司と面談する
- 部署異動をする
- 副業を始める
- 勉強する
- ズル休みする
仕事が辛いと思ったら、まずは上司と面談して解決してもらうのが手っ取り早いです。
上司が嫌いな人なら、もう一つ上の上司(課長が嫌いなら部長に相談)とかでもOK。
辞めたいと思う理由を伝えて、部署異動させてもらったり、職種を変えてもらったりしてみてください。
また、辞めることを見すえて、副業を始めたり、転職サイトに登録するのもおすすめ。
すぐに転職する気はなくても、本業とは違う仕事に触れることで、考え方が変わったり、思いつめていたことが解決することもあります。
実際、僕はこのブログを始めて、仕事を辞めたらブログで生活していこうかなと思うようにもなりました。
どうしても会社に行くのがシンドイなら、思い切って何日かズル休みするもありです。
今になって考えると思いますが、2〜3日休んだところで、その後のキャリアに大した影響はありません。
「日計足らずして歳計余り有り(日々の計算では儲からないように見えるのに、年間を通すと儲かっていること)」ということわざがありますが、数日休むことで、長く働けるようになるなら御の字です。
仕事がイヤなら、無理せずズル休みしましょう。
まとめ:石の上にも三年働いたら、少しだけ仕事が楽になる
以上、理系院卒の僕が、石の上にも三年仕事を続けて思うことを紹介してきました。
何年も同じ会社で働いている人からしたら、「3年なんてまだまだ」「3年で辞めるのは早すぎる」と思うかもしれません。
しかしながら、僕のような若手にとってみれば、就職してからの3年は結構大きいです。
今回みたいな話は、こうすれば正解という答えはありません。
ただ、少なくともいろいろ悩んで調べて答えを出すことで、後悔しない選択ができると思います。
僕の経験が「仕事を辞めるか続けるか悩んでいる」という方の参考に少しでもなればうれしいです。
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