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機械工学科を卒業したらどんな仕事をする?【主な就職先と仕事内容を紹介】

機械工学科を卒業したらどんな仕事をする?【主な就職先と仕事内容を紹介】就職・転職
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「機械工学科を卒業したらどんな仕事をするの?」

「機械工学科は就職に強いってホント?」

「卒業して就職する人と、大学院に進学する人どっちが多い?」

「機械工学科の就職先で多い企業や業界があれば知りたい…!」

このような疑問にお答えします。

こんにちは。機械設計エンジニアのはくです。

2019年に機械系の大学院を卒業し、現在は製造装置メーカーで機械設計士として働いています。

今回は、現在機械工学科に在籍している学生さん向けに「機械工学科の就職先と仕事内容」について解説します。

実際に、機械工学科を卒業し機械設計士として働く僕が紹介しますので、就職を控えた学生さんはかなり参考になるかと思います。

それではまいりましょう。

機械工学科が就職に強い理由

機械工学科が就職に強い理由

理系の学部の中でも、機械工学科は就職に強い学科です。

理由は1つ。IT企業を除くほとんど全ての業種では、機械が使われているからです。

機械が使われている業種では、当然それを設計する機械設計エンジニアが必要になります。

たとえば、自動車業界では、エンジンや車のボディの設計を僕たち機械設計エンジニアが担当します。

また、食品業界のような一見関係なさそうな業種でも、食品の製造工程で機械が使われています。

そのため、設備を設計・管理する機械設計や生産技術といった職業が必要になるのです。

基本的に、すべてのメーカー(製造業)に機械設計士ありと言っても過言ではないでしょう。

メーカーとは

自動車や家電、食品、衣類など、「モノ(製品)」を生産する企業のことで、製造業とも言う。

上記にくわえて、機械工学科では、幅広い分野の知識を学習します。

4大力学(材料力学・熱力学・流体力学・機械力学)に始まり、製図、機械加工、メカトロニクス、数学、物理、、、など。

勉強は大変ですが、その分、就職先の選択肢も広がるのが機械工学科の強みと言えます。

機械工学科の就職先はどこが多い?

機械工学科の就職先はどこが多い?

では、そんな就職に強い機械工学科ですが、就職先としてはどんな企業・業界が多いのでしょうか。

ここでは、実際に僕の大学時代の経験をもとに、同期や友人で多かった就職先を紹介します。

自動車メーカー

1つ目は、やはり自動車メーカーです。

トヨタ、ホンダ、日産の3大自動車メーカー以外に、スバルやマツダも人気でした。

最近だと、カルロス・ゴーンさんの一件で日産自動車は敬遠されているかもしれません…。

電機メーカー

自動車メーカーと同じくらい人気なのが、電機メーカーです。

ソニー、パナソニック、日立の3社が多く、ついで富士通やNECが人気といった感じ。

真相はわかりませんが、三菱電機はブラックという噂があったので、僕の周りでは入社した人はいなかったように思います。

東芝については...ですね。

電子機器メーカー

同じく電子機器メーカーも、就職先として多い業界です。

具体的には、村田製作所や京セラ、日本電産など。

最近では、リモートワークの普及で業績も伸びているので、個人的におすすめの業界です…。

重工業メーカー

重工業とは、産業施設やエネルギー設備、輸送機器など、比較的大きくて重い製品を製造しているメーカーです。

航空機や船舶など、国防や軍事に関わる製品を扱っているのも特徴ですね。

機械工学科からは、三菱重工業・川崎重工業・IHIの主要3社に就職する人が多かった印象です。

プラントエンジニアリング業界

機械や設備の設計・メンテナンスをするメーカーです。

具体的には、工場の建設、電力事業、エネルギー関連事業などの仕事をします。

日揮・千代田化工建設・JFEエンジニアリングといった企業が有名です。

輸送機器メーカー

鉄道や航空機メーカーも、機械工学科の就職先として多い業界です。

鉄道では、JR東海や東日本から、東京メトロ、東急電鉄などの私鉄までかなりたくさんありますが、どこも人気の就職先で倍率は高くなります。

また、最近はコロナの影響を受けてますが、JALやANAなどの航空機メーカーも人気の企業です。

インフラ

さきほど紹介した鉄道もインフラに入りますが、それ以外にも東京電力や東京ガス、NEXCO東日本など電力・ガス・交通関連の企業があります。

どれも大規模な機械が使われるので、機械設計エンジニアが必須の業界。

人気が高く受かるのが難しい業界と言えます。

商社・金融系

数はかなり少ないですが、機械系で銀行や商社に就職する人もいます。

僕の周りではいなかったので、実際にどんな仕事をするかはちょっとわからないですが、大学で学んだことと関係ない職業をしたい人にはアリだと思います。

商社なら、メーカーとやり取りする際に機械系の知識が活かせる場合もあるでしょう。

公務員

こちらも少数派ですが、公務員になる人も一定数います。

地元に戻って市役所や県庁に就職する人、教職を取って学校の先生になる人など。

どちらかというと、真面目な人に多い印象です。

機械工学科を卒業したらどんな仕事をする?

機械工学科を卒業したらどんな仕事をする?

ここからは、実際に機械工学科を卒業して就職したら、どんな仕事をしていくのかをお話します。

ちなみに、ここでは商社・金融・公務員は除きます。

機械工学科を卒業すると、「設計」「生産技術」のどちらかで就職する人がほとんどです。

設計は、文字通り機械や製品を設計する人。

生産技術は、製品ではなく生産ラインの設計や管理を行う人です。

設計として就職すると、その会社の製品を自分で設計できるのが魅力です。

たとえば、自動車メーカーに就職したら、車のエンジンやボディの設計を担当することができます。

もちろん、設計にあたってはたくさんの知識と経験が必要なため、就職してからも勉強は必須。

その分、自分で設計した製品を世に送り出すことができるのが、やりがいの1つでしょう。

一方、生産技術として就職すると、工場や生産現場で生産ラインの管理を行うのが主になります。

よりよい品質で生産するためにはどうすれば良いかを考えるのが、生産技術の人の仕事です。

大学院進学と就職はどっちがいい?

大学院進学と就職はどっちがいい?

さいごに、進路で悩んでいる学生さんに向けて、大学院進学と、卒業して就職するメリット・デメリットを紹介します。

「進学か就職どっちにしよう?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大学院に進学するメリット3つ

大学院へ進学するメリットは、以下の3つ。

順番に解説していきます。

研究に没頭できる

1つ目は、研究に没頭できること。

理系だと4年生くらいから研究室配属になるため、学部で就職すると、たった1年しか研究ができません。

そのため、研究内容としては浅いものになってしまい、人によっては物足りなく感じることも。

「研究が好き」「もっと深いところまで突き詰めたい」という方なら、大学院まで行った方が確実に有益です。

推薦がもらえるので就活に有利

2つ目は、就職に関して。

大学院まで行くと推薦も増えるので、就活では有利に働きます。

実際僕は推薦は使いませんでしたが、落ちても推薦で受かる企業がいくつかありました。

(自慢でもなんでもなく、機械系で大学院卒なら割とあるあるです…。)

もちろん、きちんと研究をしていることが前提ですが、学部卒で就活するよりも良い企業へ入りやすいと言えます。

基本給が上がる

3つ目は、就職したあとの話。

ほとんどの企業では、学部卒よりも修士卒の方が基本給は上がります。

その後の昇給も修士卒の方が高いので、生涯賃金で比べるなら修士卒が有利と言えます。

学部卒で就職するメリット2つ

つづいて、学部卒で就職するメリットを紹介します。

僕は学部卒で就職したわけではないので、あくまでも僕個人の主観です。

参考程度に見てみてください。

勉強をしなくていい

1つ目は、やはり勉強をしなくていいことでしょう。

大学院へ進学すると、「あと2年は遊べる」と感じますが、実際は研究で忙しくて思っていたほど遊べません。

人によっては深夜まで残って研究する人もいるため、研究が苦手な人には苦痛に感じるかも。

「研究するよりも、さっさと就職して稼ぎたい」と考えるなら、就職がおすすめです。

早くから社会人を経験できる

2つ目は、周りよりも早く社会人を経験できること。

僕自身、就職してみて感じたのが、学生と社会人の「経験値」の違いです。

就職する前は、大学院を出ていることもあり、「就職してもそつなくこなせるだろう」と考えていました。

しかしながら、実際に就職してみると、何もかもわからないことだらけで「挫折感」を味わうこともしばしば。

もちろん、これは新人なら当たり前のことなのですが、学部卒で就職すれば、よりたくさん経験を積めることになるので、エンジニアとしての成長は速くなります。

まとめ:機械工学科の就職先は無数にある

まとめ:機械工学科の就職先は無数にある

以上、機械工学科の就職先と仕事内容について紹介しました。

今回は、僕個人の経験をもとに紹介したので、一概にこれがすべてというわけではありません。

機械工学科を卒業して機械設計の仕事に就く人もいれば、研究の道に進む人、あるいは全く関係のない職業に就く人もいます。

今回紹介した内容はほんの一例、記事の内容を参考に、ぜひあなたに合った就職先を考えてみてください。

ちなみに、機械設計の働き方については、僕のTwitter(@nanamemo_net)とInstagram(@haku_kikai.to.handotai)で毎日発信しているので、興味がある方は合わせて見てみてください!

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